如月博士のさんすう教室開設

「平行四辺形も台形ですよね？」

はて、これについて皆さんどう思いますか？

平行な辺が１組はあるんだから、平行四辺形だって台形でしょ。

だって台形の定義は
「向かい合う１組の辺が平行な四角形」
ですから。

でもどうやら小学校教員や算数教育しかしていない方からすると、どうやら違うというのです。

「だって平行四辺形なんだから、これは台形じゃないでしょ」

意味が分かりません。

教育の現場や算数教育を専門にしている方々で、当然のようにこう考えている方が非常に多かったのです。

一般的に、どうやら数学教育を専門とする方と、数学そのものを専門とする方の間には、非常に高い壁があり、互いに互いを批判しあっているようなイメージがあります。

自己紹介が遅くなりましたが、私は、一応はそれなりに数学の研究に携わってきた者です。
一応は博士（理学）の学位を得ているので、博士というのも本当です。
そんな私が、どんな縁だか今は小学校の算数教育に携わっています。

実は大学の学部は教育学部で、小学校の教員を養成する学科に在籍していました。
ですので全く教育に関心がなかったわけではなく、学部１年次より塾で講師をしたりと、塾での講師歴も長いです。

そういう意味では、私自身は数学そのものを専門としているし、数学（算数）教育もやっている中間的な立場の人間であると思っています。

そんな私が、先ほどの平行四辺形と台形の話も含め、日々の算数授業の中で思ったことや感じたことを、何か書き留めておけないものかと思って始めたのが、このブログです。

読んでくださった方々にとっても、今後、何か得られるものができましたら、幸いです。
どうぞ、よろしくお願いいたします。